統率者戦における土地破壊
聞いてよ!相手の《大渦の放浪者》が続唱×2したら、《硫酸の波》と《ジョークルホープス》めくられて、何もプレイ出来ずにサンドバッグだったんたけど!
あー、大量の土地破壊ねぇ。
今でこそ、プレイヤーがカードをプレイする楽しみを奪わないように、大量の土地破壊をするカードは再録されなくなっているけど、マジック黎明期はアーキタイプの1つとして確立していた。
土地破壊のメリット
多色デッキへの妨害効果が高い
多色なほど、マナ基盤を土地に頼っているほど、土地破壊の影響は大きい。
ミシュラランドへの対処
ソーサリーのクリーチャー除去では対処できないミシュラランドを、マナ基盤を破壊するついでに対処できる。
土地破壊のデメリット
別のマナ基盤があると妨害効果が弱くなる
《ラノワールのエルフ》《太陽の指輪》《ミラーリの目覚め》といった、土地以外のマナ基盤があると、妨害効果が弱くなり、相手の展開を止められなくなる。
ヘイトを集める
大量土地破壊は全員にケンカを売っているので、ヘイトはどうしても集めてしまう。
やる気デストラクションにもなる
大量土地破壊は対戦相手のやる気を完全にそいでしまう行為であり、勝敗が決まっていなくても対戦相手が投了してしまう。
カジュアル統率者としては、大量土地破壊はおすすめはできないね。
とはいえ、全く土地に触れないと、相手の《陰謀団の貴重品室》やミシュラランドを止められない。
そこで、色別土地破壊カードを、やる気デストラクションを起こしやすいガチ寄り・そこまで大量破壊しないカジュアル寄りに分けて紹介する。
土地破壊の色別
色別カード・白
ガチ寄りの大量土地破壊が多い。
白の強みではあるけど、やる気デストラクションまでしたくない場合は、破壊までしない《異端聖戦士、サリア》や、伝承Ⅱ・Ⅲで戻す《スランの崩壊》がおすすめ。
色別カード・青
ガチ寄りだと、破壊ではないけど《基本に帰れ》は多色デッキに劇的に刺さる。
カジュアル寄りだと、pauperでも使われている《現実の酸》が、《永遠王、ブレイゴ》を統率者としたデッキで採用しやすい。
色別カード・黒
一見カジュアルっぽいけど、やる気デストラクションになるのが《死の雲》。
Xの値が、コントロールしている土地やクリーチャー、手札の数を上回ってしまった対戦相手はリカバリーが利かない。
また、《汚染》も土地破壊ではないけど、黒以外の統率者を軒並み妨害するので嫌がられる。
カジュアル寄りにするなら、1/3に留める《悪疫》や、ゾンビ部族デッキで使いやすい《ヘルドーザー》がおすすめ。
色別カード・赤
大量土地破壊カードが最も多い色。やる気デストラクションを起こしやすい。
モダンやレガシーで活躍している《血染めの月》も、多色デッキが多い統率者戦では《基本に帰れ》と同様に刺さる。
カジュアルに寄せるのであれば、土地一つだけ破壊しつつ、追加効果を期待できる《焼夷の命令》や《絶滅の星》がおすすめ。
土地破壊にサイクリングやキッカーが付いていることを理由に採用することも。
色別カード・緑
《硫酸の波》は色的にはかなり異例で、クリーチャーによる土地破壊が多い。
土地以外も破壊できるのが多くて、便利だね。
色別カード・多色
多色なだけあって、かなり強力なカードが多い。
《壊滅させるものヌーマット》は、統率者に選んだ時点でヘイト集めるので注意。
色別カード・無色
アーティファクト・プレインズウォーカー・土地と、各タイプに存在する。
色を問わずに採用を検討できるので、プレイ環境に合わせてカスタマイズしたい。
統率者戦における土地破壊対策
基本土地を多めに採用する
特殊土地のみに効果がある土地破壊カードが存在するため、多色デッキでも、基本土地をある程度の枚数は入れておいた方がリカバリーしやすい。
土地破壊する側も、基本土地をターゲットにするくらいなら、別の特殊土地を優先して破壊するからね。
墓地から土地をプレイできるようにする
たとえ土地を大量破壊されても、リカバリーしやすくなる。
逆に、《Strip Mine》などと併用するとヘイトを集めるので注意。
土地以外のマナ基盤を採用する
土地破壊のデメリットで紹介した通り。
そもそも多色の統率者を使わない
4~5色の統率者は、1枚土地を破壊されるだけでもマナトラブルを起こしやすい。
単色~2色デッキの安定性も、統率者戦においては重要な要素といえる。
さいごに
土地破壊って、ヘイトを集めやすい?
そうだね。カジュアルに楽しむのであれば、ピン除去で強力な特殊土地を咎める程度にしておいたほうが良いと思うよ。
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