『いまさら聞けないシリーズ』では、統率者戦で遭遇するキーワード能力・処理・ルールの内、ややこしいものをピックアップしていくよ。
今回の話は『APNAP順ルール』
ピコ太郎の名曲ですね。
そうそう、アッポーナッポー・・・って違~う!
アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順ルールの略だ。
マジック黄金律のひとつだし、無意識に処理しちゃっているね。
スタンダード他、1対1戦ならばNAPは1人なので分かりやすいんだけど、こと統率者戦になるとNAPが複数人いるので、複雑になりやすい。
定義は以下の通り
101.4 複数のプレイヤーが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合、アクティブ・プレイヤー(そのターンのプレイヤー)が必要な選択をすべて行ない、そのあとでターン進行順で次のプレイヤー(通常、アクティブ・プレイヤーの左隣に座っているプレイヤー)が必要な選択を行なっていく。
選択の終わった後、同時に処理する。このルールは「アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順ルール」(またはAPNAP順ルール)と呼ばれる。
そして、統率者戦で最も起こりやすい状況は以下の例。
例:複数の誘発型能力が同時に誘発した場合、まずアクティブ・プレイヤー(AP)がコントロールするものをスタックに乗せる。
非アクティブ・プレイヤー(NAP)はその後、ターン順にスタックに乗せる。
同じプレイヤーがコントロールする能力が複数誘発している場合は、そのプレイヤーの好きな順でスタックに乗せる。
つまり、ターン順が一番後のNAPからスタック解決できる。
例えば、《巧妙な工作員、アリーラ》の対戦動画では、《集団意識》が戦場にある状況でAPが《チャンドラの灯の目覚め》を唱えている。
この場合、
- APが、《贖いし者、フェザー》対象に唱えた《チャンドラの灯の目覚め》をスタックに乗せる。
- ターン順が次になる対戦相手Aが、トークン・クリーチャー対象にした《チャンドラの灯の目覚め》コピーをスタックに乗せる。
- ターン順に最後になる自分が、《巧妙な工作員、アリーラ》を対象にした《チャンドラの灯の目覚め》コピーをスタックに乗せる。
- 最後に乗せた《巧妙な工作員、アリーラ》を対象にした《チャンドラの灯の目覚め》から解決される。
アリーラが『絆魂』『接死』を持っているため、大量ライフ回復&全体除去!
対戦相手Aのスタックは立ち消え、フェザーのスタック解決後も自分のライフは安全域に。
他にも、アリストクラッツ系クリーチャーがAPNAP双方に大量に並んでいる状況で全体除去を撃つと、AP順に敗北する可能性が高くなるので注意。
さいごに
統率者戦はNAPが複数名いる上に、戦場に多数のカード・トークンが並びやすいため、複雑になりがち。
勝ち確定かと思ったら・・・なんてことにならないように、気をつけないとね。
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