使われると強く感じるけれど・・・
自分で使うとイマイチなのが《ギャンブル》!
《ギャンブル》とは
『ウルザズ・サーガ』初出レアの教示者。
ハイランダー構築の統率者戦では、サーチが強力なのは間違いないんだけれど・・・
《ギャンブル》は統率者戦ではおすすめできない
なんで?
ランダムディスカードでそのまま捨ててしまう可能性はあるけど、《悪魔の教示者》より1マナ軽くて、1ターン目から使えて最高じゃない?
おすすめできないのは、損失回避の法則に反するから
損失回避の法則?
行動経済学のプロスペクト理論の俗称だ。
ざっくり言えば、人間は得より損を重視しがちだということ!
この法則は3つのパターンがある。
- 利益を得られる時は、利益を逃すリスクを損失として回避する
A. コイントスをせずに、100万円もらえる
B. コイントスで勝てば、200万円もらえる - 損失を被る状況では、リスクを負ってでも損失を回避する
A. コイントスをせずに、200万円の借金が半分になる
B. コイントスに勝てば、200万円の借金が帳消しになる - 損得が分かれる状況では、利益より損失に敏感になる
A. コイントスに勝てば、3万円もらえる
B. コイントスに負けたら、2万円支払う
法則上、
1.ではA、2.ではBの選択が多く、
3.ではそもそも参加したがらない。
これら3パターンを《ギャンブル》に当てはめてみると・・・
利益を得られる時は、利益を逃すリスクを損失として回避する
手札7枚の時に使えば1/7=14.3%しか外れないから、ほぼ「A. コイントスをせずに、100万円もらえる」ようなもんじゃない?
それは、単回で考えた時の話
例えば、初期手札7枚に《ギャンブル》があったら1ターン目に必ず使う場合。
サーチしたキーカードを捨ててしまう確率は1/7=14.3%。
逆に、n回使って1度もキーカードを捨てない確率は(100-14.3)%のn乗。
つまり、
n=2:73.4%
n=3:62.9%
n=4:53.9%
n=5:46.2%
・・・
5回も使えば、50%以上の確率で1度はキーカードをそのまま捨てちゃう訳ね
《ギャンブル》を使い続けることは、法則に反して「B. コイントスで勝てば、200万円もらえる」を選択しているようなもの。
そもそも利益を得られるとき=手札7枚で他に有効牌があるときに、
わざわざ1マナとカード1枚使って利益を逃すリスクは負う必要ある?
《ギャンブル》を使うのは躊躇したくなるはずだ
損失を被る状況では、リスクを負ってでも損失を回避する
このパターンが最も《ギャンブル》が活用されるべき状況といえる。
例えば、中盤以降劣勢になって全体除去を引きたい場合。
手札に決定的な有効牌がなければ、迷わずライブラリー内の《精霊龍、ウギン》を探しに行くだろう
問題は、劣勢時は大抵手札枚数も少ない=キーカードをそのまま捨ててしまう確率も高いことかな
損得が分かれる状況では、利益より損失に敏感になる
《ギャンブル》は使う時点で必ず損得が分かれる状況になる上に、実は2つの損失の可能性が生じる。
- サーチしたキーカードをそのまま捨ててしまう可能性
- 手札の有効牌を捨ててしまう可能性
結果、コイントスと変わらないほど損失を感じる可能性が高く、
使い続けるほどストレスを抱えることになる
さいごに
あれ?
それでも《ギャンブル》はエターナルの土地単で採用されるよね?
それは《壌土からの生命》をサーチして、
- 《壌土からの生命》をそのまま捨てようが
- 手札の土地や《カラスの罪》《罰する火》を捨てようが
どう転んでも困らない金太郎飴のようなデッキ構成になっているから。
統率者デッキで似たようなデッキ構築を目指しても良いかもしれないけど、ハイランダー構築でそんな手間かけるなら、大量ドローや別のサーチ手段採用した方が早いかなぁ
(;一_一)
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