マナ踏み倒しは強いけど
対戦相手が使うと強いのに自分で使うと弱く感じるのが《隠れ潜む捕食者》!
《隠れ潜む捕食者》とは
『基本セット2010』初出のレア・エンチャント。
多人数戦向きな効果のため、以降の再録は『統率者2016』『Jumpstart』と特殊セットのみ。
対戦相手が呪文唱えるたびクリーチャーをマナ踏み倒して出せるなら、問答無用で強くない?
ところが、そうとばかりは言い切れない
というのも、
- 当たりのクリーチャーを多く採用することでデッキ構築が歪みやすい
- 普通にデッキ組むと、想像以上に外れる
- 誘発で公開したカードが欲しい非クリーチャー・カードの時に悩む
といったデメリットがある。
当たりのクリーチャーを多く採用することでデッキ構築が歪みやすい
《隠れ潜む捕食者》自体が6マナと重いので、めくれるクリーチャーはそれ以上のマナ総量のフィニッシャーでないと意味がない。
かといって、フィニッシャーを増量すると《隠れ潜む捕食者》を引けないときに手札で腐りかねない。
マナ加速が得意な色なのでフィニッシャーを素出しできるとはいえ、リアニメイトなど《隠れ潜む捕食者》以外の踏み倒し手段は併用したいところだ
普通にデッキを組むと、想像以上に外れる
土地30枚前後に加え、《旧き道のニーキャ》みたいなクリーチャー偏重デッキでもない限り、多少の非クリーチャー呪文は採用せざるを得ない。
普通にデッキを組んで、クリーチャーが30枚以上になることはあまりないだろう。
となると、誘発の約7割は外れとなってしまう。
これだけでも外れた時のマイナスイメージがつきやすいのに、さらに・・・
誘発で公開したカードが欲しい非クリーチャー・カードの時に悩む
誘発で公開したカードが、全体除去など状況的に必要な非クリーチャー・カードの時に悩むことになる。
必要だからとボトムに送らず非クリーチャー・カードをデッキトップに置いた場合、そこから《隠れ潜む捕食者》の脅威が全くなくなり、対戦相手の牽制ができず、好き放題動かれてしまう。
- ボトムに置きたくない外れを引いてしまう大裏目がある
- 対戦相手の牽制自体が、効いているのか効いていないのかイマイチ分かりにくい
のが、対戦相手が使うと強いのに自分で使うと弱く感じる理由かもしれない
さいごに
結局、《隠れ潜む捕食者》単体では上振れ下振れが激しく、安定運用するには
- 踏み倒すフィニッシャー級クリーチャー
- 引けないときの踏み倒し代替手段
- 引けた後のライブラリー操作手段
と、コンボでも無いのに、やたらお膳立てが必要。
カードパワーインフレの昨今、1枚で完結するカードの方を優先したくなるんだよねぇ
_(:3 」∠)_
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