長らく禁止カードだった・・・
《世界火》が統率者戦に帰ってきた!
《世界火》とは
『基本セット2013』のみ収録の神話レア・ソーサリー。
統率者戦では2012年9月20日より禁止カードに指定されていたが、9年の月日を経て2021年9月14日より禁止解除となった。
禁止カード指定されていた理由は、《世界火》は統率領域には影響しないため浮きマナから統率者を唱えることで、対処困難な状況を生み出していたから。
一方、今回禁止解除された理由は以下の3点
- 8~9マナの高コスト呪文を使える環境にしたい
- 《合同勝利》《生命の律動》など解決即勝利する他の禁止カードと比べて効果的にするために必要な努力量は妥当
- 勝利を目指すなら《タッサの神託者》などもっと安価な方法がある
とはいえ、個人的にあまり好きなカードではない。
というのも《世界火》は赤らしくないカードだから
《世界火》は赤らしくない?
個人的に《世界火》が赤らしくないと思う理由は3つ。
- 対戦相手の手札と墓地に干渉する上に追放除去
- 混沌や無作為性が全くない
- ダメージではなくライフを1点にする
対戦相手の手札と墓地に干渉する上に追放除去
手札破壊は黒、墓地対策は白や黒が得意な効果。
多色カードが単色の効果になる好例はあるが、単色カードが他の色の効果になるのは単に曲げや折れとなりかねない。
さらに破壊ではなく追放除去なのも、あまり赤らしくない。
《黙示録》や《滅殺の命令》の亜種と考えれば、それほど不自然ではないんじゃない?
- 《黙示録》は赤が苦手なエンチャントを確実に対処できてしまう
- 《滅殺の命令》はエンチャントやプレインズウォーカーには対処しないとはいえ、手札と墓地に干渉する
そもそも《黙示録》や《滅殺の命令》に赤らしくない部分があったのに、《世界火》で悪い方向に広げた感があるのだが、気のせいか?
混沌や無作為性が全くない
赤の高コストリセットには、《歪んだ世界》《世界混ぜ》《泥棒の競り》など赤の混沌や無作為性を表現したカードが多い。
一方、《世界火》の効果は混沌や無作為性が全くなく、確定した結果しか起きない。
ダメージではなくライフを1点にする
対戦相手のライフの総量を定めた値にする効果は、《ソリン・マルコフ》《秘宝探究者、ヴラスカ》《厳然たるスフィンクス》など黒絡みのカードに多い。
ダメージでない時点で赤らしくないし、定めた値にするのも赤らしくないし、確定した結果しか起きないのも赤らしくないってことね(;一_一)
さいごに
散々ディスってしまったが、せっかく禁止解除されたのなら使い倒してみるのも一興
《忘却の輪》で対戦相手のフィニッシャーが追放除去されてると撃てなくなるのもご愛嬌
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