《語られざる印》と相性良いのは・・・
《黒薔薇のマルチェッサ》だけだろうと思っていたら、《歩く墓場、髑髏茨》も相性良いというコメントを頂いた。
+1/+1カウンターを持ち越せるからアド損しないね!
それだけでなく、実はここ数年で《歩く墓場、髑髏茨》は地味に強化されているぞ
《歩く墓場、髑髏茨》とは
『統率者』-貪食と増強-デッキ初出の伝説クリーチャー。
コントロール色が強いゴルガリカラーにしては珍しい、軽量な殴り統率者。
『統率者』は2011年発売だが、2015年と2020年に起きた以下の2つの出来事により《歩く墓場、髑髏茨》は強化されている
- 統率者が領域を移動する際の置換効果のルール改訂
- キーワード・カウンターの登場
統率者が領域を移動する際の置換効果のルール改訂
統率者が領域を移動する際の置換効果は何度かルール改訂されているが、《歩く墓場、髑髏茨》にとって特に大きな影響があったのが、2015年に改訂された以下の内容。
- 統率者は手札やライブラリーに戻る際、統率領域に置いても良い
さらに現在は、統率者がいずれかの領域から墓地、追放、手札、ライブラリーのいずれかの領域に置かれる場合、オーナーはそれを統率領域に置くことができる。この際、
- 墓地か追放に置かれる場合:一度その領域を経由して統率領域に戻る
- 手札かライブラリーに置かれる場合:その領域を経由せず(置換して)統率領域に戻る
結果として、登場当時はバウンスやライブラリーへ送る除去に弱かった《歩く墓場、髑髏茨》は、統率者指定している場合、手札やライブラリーに置かれることがほぼない。
ただし、統率領域に戻すと再キャストには統率者税がかかる。
統率者をバウンスされる場合、通常は素直に手札に戻して正規コストで唱え直すほうが統率者税がかからず得。
一方、《歩く墓場、髑髏茨》をバウンスされたら敢えて統率領域に戻す方が、統率者税こそかかるがカウンターを失わずトータルでは得することが多い
キーワード・カウンターの登場
『イコリア:巨獣の棲処』初出の専用ルールを持つカウンター。
キーワード・カウンターが置かれたパーマネントあるいは戦場以外の領域にあるカードは、カウンターの名前と同じキーワード能力を得る。
自身のサボタージュ能力で+1/+1カウンターを置くので勘違いしやすいが、《歩く墓場、髑髏茨》が持ち越せるカウンターは+1/+1カウンターに限らず、あらゆるカウンターを持ち越せる。
《歩く墓場、髑髏茨》を対象にキーワード・カウンターを置けるカードとの相性は抜群!
さいごに
あらゆるカウンターを持ち越すため、マイナス効果を持つカウンターを置かれるとマズイ状況になる。
特に遭遇頻度が高く致命的なのが-1/-1カウンター!
+1/+1カウンターを相殺され、-1/-1カウンターを乗せられてタフネスが0になって除去されてしまうと、再キャストしても次の優先権が発生した途端に状況起因処理で即死してしまう。
対処方法は2つ!
- タフネスに+修整を与える全体強化パーマネントやクリーチャーが戦場に出る時に+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出す事ができるカードを併用する
- 死亡時に敢えて墓地に落とし、墓地回収により手札に戻しカウンターをリセットする
この方法なら、大量の-1/-1カウンターや他のマイナス効果を持つカウンターにも対処できる。
コスト踏み倒しできるため、墓地から戦場に戻すリアニメイトカードを採用したくなるが、《歩く墓場、髑髏茨》デッキでは、敢えて墓地から手札に戻すリアニメイトカードを採用した方が良いだろう
《統率の灯台》で統率領域から手札に加えることでもカウンターをリセットできるけど、墓地から手札に戻すリアニメイトカードの方が自軍クリーチャーにも使えて便利かな
コメント
キーワードカウンターはもちろん、素のステータスを底上げできる変容とも相性がいいぞ!最近のカードだと素のステータスを10/10にする装備ベルト・オブ・ジャイアントストレングスも強化ポイント
素のステータスが1/1なので変容も良いですね。《帰化》しつつトランプルを付与できる《水晶壊し》は序盤から暴れそうです。
ただ、せっかくアド損しにくい《歩く墓場、髑髏茨》が除去により変容クリーチャーを失ってアド損するのと、変容は重ね掛けした方が強いので変容クリーチャーを多く採用したくなるのでデッキ構築が歪みやすいのが悩ましいです。
素のステータスを底上げする装備品はアド損しなくて更に良さそうです。《ベルト・オブ・ジャイアントストレングス》の他、《ハンド・オヴ・ヴェクナ》も序盤から殴る《歩く墓場、髑髏茨》に合いそうです。